《MUMEI》
機嫌を損ねる方法
「兄さん、僕にならともかく、お客様にまで殺気出すのはどうかと思う。」

朝の一件で機嫌最悪のクレハは昼になっても相変わらずお怒りムード。

「………」(無視。)

兄さん怖い。お客さん地味に引いてる。

「(よし。こうなったら奥の手!)兄さ〜ん♪」

クレハの大っ嫌いな蛇(玩具)を目の前にちらつかせる。

「うわぁあぁあああ!?ふっざけんな!!!」

思いっきりシンラを蹴飛ばす。しかも2〜3回。

客一同クレハをガン見。

「ただいま〜……!!?」

ちょうどミアが帰ってきて悲惨な状況を目の当たりにし、硬直する。

「宿題してきまーす」

駆け足で逃げ出すミア。
客たちもクレハとシンラのことは公認済みで再び会話やお茶を飲んだりしている。

「兄さん、腹はいいけど顔は無いと思う……。」

そしてシンラがやっとクレハとまともに会話できるのは一週間を要したという………。

〜後日〜
「シンラさん、シンラさん。クレハさんって蛇駄目なんですか??」

「昔っからね。小学3年の時だったかな〜あれは傑作。」

思いだし笑いが止められないシンラ。

「何があったんですか?」

「えーっと目の前を蛇が横切った時に半泣きで僕に飛びついてき「何言ってんだ!!」」

「手遅れですよ。クレハさん。」

そう言ってミアが蛇の玩具(超細部まで再現)を見せる。

「っ!!もうその手には乗らない。」

「じゃあ、こっちは??」

蛇(本物)を見せる。

「!!!うわぁあああああぁ!?」

半泣きのクレハに再び蹴られた(またまた顔を)シンラでした。

※蛇はシンラとミアが森に帰したそう。(クレハはもちろん、着いてこなかった)

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