《MUMEI》

あの日、浜崎はなにも言わなかったな

俺の携帯電話は、女子のアドレスだらけだった

男は一人も入ってないよ

もちろん、母さんと姉貴のも入ってるけどね

学校でも、いつも女子とばかり話してるんだ

浜崎とも普通に話してるからかな、
下級生の女子に話し掛けられたりもするようになったんだ

ちょっと、モテ期?

いや、違う、調子に乗ったら悪いことがおきる

そんな気がしてたんだ

金曜日の夜、いつものようにひとりでテレビを見てた

母さんも、姉貴も男と会ってるんだよなぁ

電話がなったんだ
浜崎から?

ちょっと出れるかって

暇だし、出掛けたんだけど、あのお寺で待ち合わせって

驚いたよ、敵対してた他校の女子のリーダー女が居たんだ

周りに意識を回した

私らだけだよ、誰も居ないよ

浜崎が言ったんだよね

仲良しになったの?

それはないけど、ちょっと相談

俺に?

他に話せないんだ

ビックリした、この敵対してた女子も被害者だったんだ
あの大学生達にやられて、妊娠

子供は処置したって

エッチなことさせれば、助けてくれる、
強い味方が欲しかった

泣きながら話してたよ

仲間の女子を、奴らに売りたくなかったから
他校の女子に因縁つけて、
奴らに引き渡してたって

止めろよ土下座なんて
ほら、服が汚れるぜ

許してくれるの?

べつに俺はおまえになんもねーだろ?

それに……良いもの見れたしさ

しても、いいよ、ゴムしてくれたら、
わたし、色んなこと出来るよ

やりたいけど、やっぱさ
それは、好きな人としたいじゃん、
女子だってそうだろ?

汚れてるよね、私の体、
乳首も黒くなってるし、妊娠したからだよね

それは、それで、エロいけどさぁ
俺ら、足掻いてもガキじゃんか、
急ぐことねーよ
俺は自分にそう、言い聞かせてるんだ、
メチャクチャやりたいけどね
お前、美人だしさ
ぁは、妄想したら立っちゃったよ

やだぁ

こいつ、笑うと可愛い顔するんだな、

それから、くだらない話をたくさんして、
その女子とバイバイしたんだ

お前、不思議だな
最後は仲良くなってたな

ん、そうか?
あ、チャリなの浜崎

うん、こいでよ

二人乗りしたんだ、浜崎のチャリに

俺に掴まってる浜崎
なんか、緊張する

凄いね、田宮は、誤解してたみたいだね、わたし

ん、なんか言った?

ほら、頑張れよ、坂道もうすぐ登りきるよ

余裕だよ、新聞より軽いよ

新聞?なぁに、それ

なんでもねーよ

坂道を登りきると、パトカーがいたんだ、
二人乗り、やっべー
それに時間が時間だし補導

こら、待ちなさい

逃げたんだよね、細い路地を右に左に、
そして、コンビニに逃げ込んだんだ

ふふっ、なんか面白かったね

浜崎の笑顔がスゲー可愛かった

ドキッとするほど

あ、ああ、喉カラカラだよ、あ、金ねーや……

くすっ、おごったげるわよ

わ、わりぃ

なんか、浜崎を見れなかったんだよね
ドキドキが止まらなくてさ



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