《MUMEI》
浜崎の秘密
母な事を話した、
叔父の事も話した

きっと高校には行けない
お金がないから

愚痴ったんだ、浜崎に

話したら少し落ち着いて、冷静になったんだけど
布団の上で抱きしめてるんだよね

浜崎が自分のことを話し出したんだ

小学生の頃、レイプされそうになったって
裸にされ、口に男のモノを入れられたって

その時、助けてくれたのが真田さんなんだって

真田さん、浜崎のお爺さんのお弟子さんなんだって

自宅の隣の道場で犯されそうになった

大人の男達に

詳しくは聞けなかったけど
それ以来、男が嫌いで、触れられるのも嫌でって

慌てて浜崎を離したんだ

ごめん、俺、知らなかったから

………なんかさ、田宮はへーきなんだよね、
何もしてやれねーけど、愚痴ぐらい聞くよ

情けないけど、浜崎の言葉に泣きそうになっちまって

支離滅裂なことを話してたと思う

誰も守れなかった

やらしいことがしたくて、矢島も眞鍋も、他を出したんだ

姉も襲ったんだ

力が欲しい

生きてくためにお金が欲しい

たぶん、そんなことを言ってたはずだ

布団に横たわり、浜崎な温もりを感じてたんだ

抱きしめてたってか、抱きついてたのかも

やりたい

そんな思いもあって、勃起もしてた

浜崎が俺をギュッと抱きしめたんだ

とにかく体を治さなきゃねって
そんで、実は浜崎、ひとつ年上だと聞いたんだ

何があったのか、知らないし、聞けなかったけど

同級生だけど、ひとつとしうえの浜崎

色んな事が、頭の中をグルグルしてた

だけど、浜崎の温もりが心地よくて

不思議なんだ

勃起してるのに、眠くなってさ

いいや、寝ちゃおうって

そう、思ったんだ



前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫