《MUMEI》

目が覚めると浜崎が隣に居たんだ

驚いて飛び起きたら体に激痛が走って

その声を聞いて、リエが部屋に飛び込んで来たんだ

その後ろに母さんも居た

俺と浜崎は布団の上

あ、いや、違う……

しどろもどろの俺に

よく眠れた?

浜崎が聞くんだ、
素直にうなづいたんだけど

浜崎、着替えなよ、私の服貸すから

へーき、

浜崎を見たら、服に染みが
それって、俺のヨダレですか?

翔太、イビキかいて寝てたわよ、
おっぱいに顔埋めて

姉貴が笑いながら言ったんだ、母さんが見てるのに

戸惑う俺に

とても良く、寝てたね

浜崎が優しい顔で言うんだ

翔太、具合悪いとこに追い討ちかけるけど、
引っ越さなきゃならないの

姉貴の言葉が理解できなかったんだ

この団地の保証人も叔父なんだって、
ぶち切れてたわ、
何もかも滅茶苦茶にしてやるって、
だから、叔母と会ってきたの、
向こうも滅茶苦茶にしてやったわよ

理解した
姉貴の言葉を
でも、それって



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