《MUMEI》

会話もなく、時が過ぎてた
アユミは、汚い毛布にくるまり、電池の切れた携帯電話を握って泣いてた

おかしいな、
5時間は経ってる
何の音沙汰も無いなんて、

アユミの様子が変だった

どうした?

何でもない

でも、苦しそうだったんだ

脂汗を流してた

具合悪いのか?

触んないでよ!
あ………

漏らしちゃったみたいだった

また、泣いてたよ

オシッコ我慢してたのか?

叩かれた

全部出しちまえよ
向こう向いてるからよ

み、見ないでよね!

匂いがしてた、部屋の中に

風邪引くぞ、濡れたの、脱いどけよ

やらしいわね!

見てるよ、河原でさ
ガキのマンコに用はねーよ

寒いな、もう、夜明けだ
俺の携帯も、そろそろ電池が切れるな

アユミが震えてた

な、なによ!止めてよ!

おら、来いよ

上着を脱いでアユミの肩に掛けたんだ、
そして、抱きしめ毛布を巻き付けた

あったかいだろ

犯す気でしょ?!

そればっかだな、お前

強引に抱きしめてたら、アユミ、眠っちゃったんだよね



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