《MUMEI》

このチンピラ達なら、どうにかなるかな

無事、牢獄から出れたんだけど

きったねーよなぁ、何持ってんだよ

背中に突きつけられた鉄の塊

日本だよなぁ、ここ

拳銃って簡単に手に入るのかよ?

クソガキが、覚悟しやがれ

へへつ、俺はアユミを頂くぜ

俺もだ、ロリマン楽しませてもらうとすっかな

ちっ、ガキなんかとヤってもしゃーねーだろが、
俺はコイツをぶっ殺すぜ!

俺もだ、前歯降りやがって、ただじゃ済まさねー!

止めなさい!やだ、触んないでよ!
パパに言うわよ!

けっ、おら、股開けよ!
お前のパパさんはもう無力なんだよ!
おとなしくしやがれ!

パシィーン

キャッ!

なんだぁ、お毛毛生えかけかぁ
小便臭せーなぁ、おら、尻の穴も見せやがれ!

やだ!、離して!離してよ!

何だこの貧乳はよ!
ガキの分際でエバリちらしやがってよ!

アユミが二人に襲われてた

さて、こっちも始めるか
小僧、覚悟しやが………

拳を使ってた、

痛かったなぁ

けどさ

完全に花が埋没してたな

拳銃を持った腕を取り、そいつの肩の後ろに行く様に
いっきに力を加えると
聞いたことない音がして、腕と体が切り離された様に、
ブラブラになったんだ

そして、鍛えられないミゾオチに膝を叩き込み
崩れた男の後頭部を勢い良く踏みつけると
フローリングに血しぶきが吹き出してたんだ

耳をつんざく音がした
何かが頭の近くを勢い良く飛びさってく風圧を感じた
拳銃を持ってる男は一人じゃ無かったようだ

けど、撃った男の手が血まみれだった

壊れた拳銃が床に落ちてた

ひぃっ、や、や、やめろぅ!!
うぎゃぁぁぁ!

髪を掴み、逃げれないようにした

プチッと破裂する感覚

顔面を押さえながら床の上をのたうち回る男

断末魔をあげる、虫のように思えた

発泡音を聞きつけ、仲間が部屋に飛び込んできたと思った

殺す、そう、腹を括ってたんだ
それ以外、アユミを連れ、ここから逃げ出す術はないと

けど、

奴らは逃げ込んできたんだ、この部屋に

さ、さ、真田が、真田がぁ!!

アユミを犯そうとしてた奴らが部屋から逃げ出そうとしてた

逃げ込んできた奴等とぶつかってたよ

ばか、真田が来たんだ!
逃げろ!

アホたれ見ろ!
こいつ、ヤベーんだ、逃げなきゃ殺されるぜ!

パニクッテたな

翔太、無事か?!

真田さんだ、
俺、静かにうなづいたんだ

遅くなった、すまない

背中で真田さんの言葉を聞いてたんだ

アユミの元へ行き、落ちてる俺の上着を肩にかけ

手を握ったんだ

もう、大丈夫だよ

アユミが、怯えた顔をしてた

手を引っ込めてたもんなぁ

でも、真田さんの前に連れていき

依頼者に、確かに届けましたよ

そう告げて、ひとり部屋から出たんだ

真田さんが引き連れてきた人達が居た

ご苦労、と、俺の肩に手をかけた男の頬に俺の拳がめり込み倒してた

気安く触るな、誰が見方で、誰が敵かもわからねーんだ、
死ぬぞ、お前

見下ろし、そう告げた俺

玄関までの道は開かれてた
誰も俺の行く手を邪魔しない

靴を履き、外に出たんだ

暗かった、夜なんだ

……腹減ったなぁ

ひとり、呟いてみたんだよね



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