《MUMEI》
貴方との出逢い3
『蜘蛛威、、、あんたは花魁太夫だ。
変なもんにとらわれんと
はよぉ、仕事しぃ、
せやなかったら、蒼依に今夜の飯抜きさせるで』

菊菜は蜘蛛威の額を軽く突くとそう言い
さっさと部屋へと戻って行った

蜘蛛威は無言で立ち上がると近くの着物に袖を通した

『鏡向いて紅を引いて
応じるまま、受け入れるまま
橙色輝いた花____』

今夜も響く、蜘蛛威の歌声
蜘蛛威は歌う
着替えをしながら

蒼依はただ、蜘蛛威の帯を締め
紅を引き白粉を塗った

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