《MUMEI》
ミアのポイズンクッキング1
*小説TOP100入り記念*

〜ある土曜日の朝〜
「何この匂い……」

寝起きの悪いシンラでさえ起きてくるような異臭。
発生源はさくらやの調理場。

「次は〜こうやって……」

レシピノート片手にエプロンをして何かを作っているミア。

「ミア…?何してるの??」

「おはようございます。クレハさんなら用事〜って出ていきましたよ。店も休みですし。」

「え…!?(逃げたな、兄さん。)じゃなくて、何作ってるの?」

「フフ……何ができるかはお楽しみですよ……」

「楽しみにしてる〜(棒)」

と言うなり2階へ逃げ出すシンラ。

「(あんな凄い匂いしてるのはヤバイ!!)」

* * * * *
「(シンラさん何を慌てて2階へ……?楽しみにしてるって言ってたし。張り切っちゃおうかな〜)」

シンラの願いは通じなかったようで…。

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