《MUMEI》 ホームルーム〜歩視点〜 ………… そのクールさマジ惚れるわ!! 近くで見るとさらに美人で魅入ってしまう。 すっべすべのきめ細かい白い肌♪ そこに存在感たっぷりな黒い瞳と可愛らしいピンク色の唇。 鼻筋は通っていて…… 「何?」 見とれているっと無愛想に尋ねられ、ハッとする。 俺は立っていて、彼女は座っているわけだから必然的に上目遣いになるわけで…… 彼女は睨んでいるつもりなのだろうが、俺はそんな彼女を見てキュンキュンしちゃうわけで…… 「俺あきらめるつもりないから! そこんところよろしく♪」 っと笑顔を向けると 彼女はボソッと「暑い」という言葉を零した。 まぁ、気にしないけど。 そんな若干一方的なやりとりをしていると担任が入って来たので、手を振って自分の席に戻る。 もちろん手は振かえして貰えなかったが…… 担任の話だけで初日のホームルームは幕を閉じた。 前へ |次へ |
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