《MUMEI》

芹華は短い説明を聞き終わったあと、口を開けたまま、秋穂を見ている。

「どしたの芹華?楽しそうだと思わないの?」

芹華が、ちょっと笑う。

「大丈夫だよ、秋穂ちゃん。誰だって一度はそう思う時期があるから」

「な・・・っ!人を中2病みたいに・・・」

すると、サカエばーちゃんが、パソコンをやりながら言った。

「秋穂。芹華に見せてやれ。レルバを」

秋穂はうなずく。

「オッケー。じゃ、行くよ芹華」

「え?行くってどこへ・・・」

いきなり目の前に、黒い穴がぐわっと広がった。

「はい、行くよ。ジャンプ!」

芹華は、秋穂にぐいっと手をひっぱられて穴の中に落ちていく。

「きゃあああああああ!!!!」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫