《MUMEI》

俺、制服でいいっすよ

だーめ、ほら、行くわよ

腕組まないで!

何よ、胸が触れたぐらい
飲んでるのよ、将太の精子

俺、真っ赤だったかも

バイト先?のネットカフェから拉致られたんだ

大量に洋服を買ってくれたんだよね、優子さんが

靴も、それからアクセサリーも

シルバーのネックレス
高いよって思ったけど

それから美容室に連れてかれてんだ

うわっ、背もたれが後ろに
え?、これで髪を洗うの?

失礼します

顔の上にガーゼを置かれた

たまに触れるこの柔らかいのは、おっぱいかも

美容室って、エロい

立つな、立つなよ
言い聞かせてた

髪を新井終わると席の移動

優子さんが変な笑いをしてた
俺が興奮しちゃったの知ってるんだ

カットの担当のお姉さんが来た
あら、美容室で切ってたの?

自分で切ってました

そうなの?
上手ね、こんかいはどうしますか?

洒落て、とにかく目立つようにして

優子さんが割り込んできた

く、黒髪でお願いします!

言っとかなきゃ

えー、染めようよぅ

ほらね、優子さん
俺、面倒なの嫌いなんだよね
目立たないようにして高校生活を送りたいんだよね

翌日、クラスで、
お前、やたら目立ってんなぁ

ってさ、ほらね、だから黒縁メガネ掛けてくって言ったのにさ

めんどくさいから無視したんだ

それが原因かな、孤立したんだけど、まぁ、その方が楽だしね

部活もしないしね、仕事があるから

でも、ネットカフェで飯食えるしさ

店長はすごく優しいし、
けど

よう、この前専務と腕組んで出かけたよなぁ、やっぱ親密なんだな、田宮

このバイトの先輩、うざいっす

無視しようっと



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