《MUMEI》

欲しいけど、すんげーやりたいけど、
俺さ、好きな女がいるんだよね、

抱きつかれた、アユミに

何言ってんだろ、わたし
ありがとうって言うつもりだったのに

好きになっちゃったのね、翔太を

優子さんの言葉にうなづいてた

ギャル、好きじゃないみたいよ

か、変える、どんな女が好きなの?

な、なんだよ、その真っ直ぐな目は

春馬さんが笑ってた

春馬、笑うとこじゃないわよ
そーいうとこが、無神経なのよ!

わかってるよ、けどよ、
修羅場だなってよ

ふざけないで!
アユミだって、立派に女の子よ

そうだな、翔太に惚れるなんざ、大したもんだよ
難しいぜ、翔太はよ、
アユミ、女磨けよ、翔太が振り向くような女になれ

なる!

ちょっと前まで小学生だったんだよなぁ
なのに

ヤっちゃったら

優子さんの言葉に父親が立ち上がってた

子供の人生は子供のもんだぜ

ま、まだ早い、早すぎだ!

何歳なら良いの?

優子さんが聞いてた

パパは黙ってて!
しょうただけなの!
真っ直ぐ私だけを見てくれた人は!
パパの顔や、家の家業なんか関係無しに私を真っ直ぐ見てくれたの!
遊ばれたっていい!
私は翔太が好きなの!

すんげーな、俺、そこまで言えねーよ
アユミの、方が大人だってりして

あ、パパさん、泣いちゃってるよ
ヤクザの、組長してた人でも、娘は可愛いんだなぁ
しかも、子供を殺されてて、生き残った唯一の子供

どこ、遊びに行きたいんだ?

え?、つれてってくれるの?!

危なくない場所ならね

きゃー、嬉しい!

だ、抱きつくなよ

したかったら、しちゃっていいからね

アホ!

何よ、牢屋の中でおっきくさせてたじゃん!

うっ、そ、それは、その

くくくっ、モテモテだな、翔太

おっきくさせてたんだぁ

ったく、春馬さんと優子さんは、性にモラルがないよ!

って、俺もか……
何人もの女子のパンツぬがせたもんなぁ



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