《MUMEI》 貴方との出逢い4『おばんどす、蜘蛛威でありんす』 身支度を整えた蜘蛛威 蒼依に連れられ新撰組といる座敷へ呼ばれた 『おぉ、来たか』 蜘蛛威を見て笑う近藤 『近藤局長はん、おばんどす』 蜘蛛威は微笑むと近藤の傍へより お酌をする 『おぉ、すまんなっ』 酌をしてもらった近藤は笑い 蜘蛛威は立ち上がると蒼依の傍へ戻る 『姉さん、』 蒼依は蜘蛛威に声をかける 『どうした、太夫ともあろう奴が具合でもわりーのか』 周りに花魁をおく土方が立ち上がると蜘蛛威の傍へより片膝をつく 『わっちは太夫でありんす。 わっちにとって一見様は相手いたしまへん』 蜘蛛威は妖艶に笑ってみせれば 土方はそうだったな、と笑い定位置へ行く 上座に座る蜘蛛威 蜘蛛威の傍にはずっと禿の蒼依が寄り添う 袖に腕をしまう蒼依の手には苦無が握られている。 蜘蛛威に何か身の危険が及ぶことがあれば 客でも心の臓を貫け、と菊菜に教わっている。 『すまん、遅くなった』 部屋に入って来た男 右目を隠した長髪の男 『お!!一くんやっと来た!!』 一、斎藤一のことだ 『すまぬな、もう始まっていたか』 苦笑いをしてから上座に座る蜘蛛威をみる 前へ |次へ |
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