|
《MUMEI》 お刺身の定食を食べたんだ 観光バスとかも来てるけど、世辞にも綺麗とはいえない店で 魚を切っただけだよなぉ、刺身って 美味しいや 何が違うのかな？ 周りの人達を見た、 みんな、それぞれ楽しんでるよ、 お酒を飲んでる人もいれば、刺身に舌を打つ人もいて 家族かな？ あっちは、引退した人達のツアーかな？ 俺の居場所は常に把握されてるんだろうなぁ、 この国の奴らにも、それ以外の奴等にも どうした？口に合わねーか？ ここが戦火になったら、どうします？ なると思うのか？ ならないと思ってるんですか？ お前の敬語、恐いな なんすか？それ あの倉庫でデータを取られたんだろ？ 鍛えられた人間の領域止まり、 まぁ、そこまで行けるだけでも成果は出てるんだろうけどよ、 害無しとの判断が……まさな、わざとか？ 何がですか？ 見せたくなかったのか？そんな姿を、眞由美に 浜崎がどうかしたんですか？ ………翔太、自分の名前を言ってみろよ へ？、なんすか、いきなり フルネームで答えてくれよ 神山翔太 自分の免許証見ろよ ん？ 真田、翔太、あれ？ 何ヶ月経つんだよ、免許もらってから 試験もなんにもなかったからさ、見る機会なんて… 養子縁組したんだぜ 俺の弟なんだ 家族なんだぜ………死ぬなよ、淋しくて、泣いちまう ………春馬さん、気づいてるんだ 生きてちゃダメな気がするんだよね 翔太！ また、起きるよ、必ず起きる 冴木ががんばってるよ、 普通の暮らしをさせたいってさ わかってねーよ、しょせん役人だよね だが、奴なりに必死なんだぜ 日本を戦火にしたくないからだろ？ 敬語、止めたのか？ ………盗聴されてるかもしれないけど、話すよ、 初めて人を殴った時からだよ、 何かが変わったんだ まるで、スイッチが入ったように 殴り方をどんどん覚えた わかるんだ、何をどうすれば良いか どうしたら人が壊れるか バイクも同じだったよ ドンドン覚えてく速度が増すんだ たぶん、これが、本当の能力 翔太………… 反射神経、細胞の活性化 運動能力、それだけで出来るの？ 素人だけどさ、俺の脳みそは、人間じゃねーかもな 誰の子供なのかな、俺、 聞いてる？ ………俺の弟だ 聞いてないんだ？ ……自分で調べないのか？ なるほど、ひとつやることが出来たかな 冴木って、何処に居るの？ アポを取るよ うん、そうして、ビビってなきゃ会うだろうね、俺と ビビる？ 一秒で殺せる 翔太！ なに？ 春馬さんを見なかったんだ 巻き込みたくない 春馬さんと優子さんを 離れよう なるべく早く 覚醒がなんなのかわからないけど、 自分の体の異変はわかるよ 傍に居たらダメだ 大切な人からは離れなくちゃいけないんだ 、 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |