《MUMEI》
数年後。
「パパーっ!」

「お、どうしたー?」

「おはなつんできたのー!パパにあげるー」

「おー嬉しいなー!」

「ママにもあげるー!」

「まあ、綺麗なお花ね!」

そう言って私は我が子を抱き上げる。
紫色のさらさらの髪の女の子。

「髪の色はやっぱりあなたに似たのね」

「そうみたいだな。大きな目はお前に似たのかな」

そう言って、2人で笑い合う。

「この子は…どこが俺様に似るのかなー」

そう言って私のお腹に優しく触れる
その手をそっと握る。

「ラムダ…」

「ん?」

「…うふふ、何でもないわ」

そう言って私は微笑んだ。





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