《MUMEI》

部屋から出ると、見張りが2人いた
知ってたけどね

ライフルを俺に向けてたよ

部屋から出るな

敵が来たぜ、

何を言ってる?、戻るんだ

お前らで倒せるのか?

いいから戻れ!命令だ!

なんで、お前の命令を聞かなきゃならねーんだよ

めんどくさいからぶっ倒そうかと思ったとき、冴木が来たんだ

どうした?
腹が減ったのか、ほら、握り飯持ってきてやったぜ

ドイツもコイツも平和ボケしやがって、
適さん来てるぜ

なに?!
おい、ブリッジに繋げ!

しかし

バカ野郎!早くしろ、警報を鳴らすんだ!

渋々応じてたよ、けど、

遅かったようだね、ブリッジは制圧されたか?

応答なしだったんだよね

自衛隊の船を盗まれたとなると、大恥かな?

機関室を爆破する、一緒に来い

しかし!

防衛省は、いつから内閣府に楯突くようになったんだ?!
全責任は私が取る!
期間室を爆破した後、脱出する!
エマージェンシーコードスリーだ!!

冴木が、吠えてたんだ

コードスリー、りょ、了解!

何かの端末を、壁の端子に接続してた、
そして、船にアラートが鳴り響いたんだ

コードスリーを、発令
これは、演習ではない、実践である!
繰り返す、これは、実践である!

冴木の、声が、船内のスピーカーから響いてた
同時に、銃撃戦の音が始まったんだ
敵さんも実弾兵器を使用してるってことかな?

翔太、ついて来い

はいはい

二人の自衛官と共に、冴木の後をついて行ったんだけどさ、

出くわしちまってさ、
不細工な、ハゲでデブなキモイ男二人組にね

迷彩服、堀の深い顔、青い目

撃て!

冴木が吠えた
冴木は拳銃を構えると、躊躇なく発砲してたけど、自衛官は……

!ブサイクの癖に早い
顔の前に太い腕をクロスさせ突進してきたよ

冴木の銃弾を体で受け止めながらね

冴木を、突き飛ばしたんだ

そして、MZ合金のナイフをベルトの背中のホルスターから抜き

遅いんだよ!

たぶん笑みを浮かべ、切り裂いたんだよね

すれ違いざまにさ

自衛官の一人がやられてた

けど、キモデフ野郎の一人の首と銅が離れたんだ
太い腕ごとね

突然のことに、我を忘れてた自衛官が、我に帰り
生き残ったもう一人のキモデブを撃とうとしてたけど
接近距離でライフルはダメだね、
銃身が、向く前に一撃を浴び、背後を取られてたよ

人質かい?

恐怖の表情をしてやがったな、キモデブの奴

弱い者いじめに来て、俺に会っちまった、
運が悪いね

後ずさりしてる
捕らえた自衛官を盾にして

いいねぇ、勝を確信してたマヌケが震え上がってる姿はよ

言葉が通じてるとは思えねーけどさ、

明らかに、怯えてたよ、キモデブの奴はさ



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