《MUMEI》 死ぬな、俺 避けるのだけでも、至難だぜ! 必死で拳を脇腹に叩き込んだのによ! んだよ!、あの黒いスーツは 拳が砕けたかと思ったぜ 余裕の顔してらぁ、ムカつくぜ なかなか、スピードはあるな、 だが、そろそろ限界か? 生身の体じゃ、辛いだろう? くっそう、バレバレかよ、 行ったれー! 突進したんだ 笑ってやがる、 避けれるか?! 男のナイフが俺の肩を切り裂いてた わかったのに痛みは無かったな ふっはっはっ、どうした小僧 バーカ、 そう言って走ったんだけど、脚がもつれて転んじまったんだ 逃げるれのかね、その足で? 離れたんだよ、背中を見な なんだと? 鉄骨階段の裏に這って逃げ込んだんだ な、何をしやがっ、 ズガーン!! 耳が、痛かった キーンと鳴ってる プラスチック爆弾だよ、 これで生きてたら、もう、手段はねーな 恐る恐る覗いてみた 肉片が、散らばってたよ 翔太、歩けるか? 冴木が、来たんだ 動かない、体が、 肩を貸す、捕まれ、時間がねー、翔太ほら、早くしろよ! う、動かねー、体が こんのぅ、重てぇなぁ、うぐぁぁっ、 冴木が、俺を引きずってた 逃げろよ…… 連れてく、絶対連れてく、 くそっ、意識が有るのに、体が痙攣しちまって、 脱出ポッドにたどり着いたとき、機関室が爆発したんだ くっそぅ、意識まで、飛びそうだ、 翔太ぁ! 冴木の、声が聞こえてたけど、 もう、なんも動かねーよ、 目も、開きそうにねーよ 、 前へ |次へ |
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