《MUMEI》

射抜くような視線を感じる……
気まずい…

そーいや、なんで俺、アイツの事気にかけてんの?ただのクラスメイトだろ。会話もたったの一回。

何故……?

「向井君…」

「ん?うわぉう!?」

考え事しながら歩いてたからいつの間にかアイツは真後ろに居た。

「なんか俺、避けられてる?」

さっき靴箱で会った時と同じ様に覗きこんでくる。

「いや、別に。」

さっさと歩き出す俺。後ろからアイツの声がする。

「絶対避けてる。」

「避けてねぇ」

「本当に?」

「あぁ。」

あとは同じ言い合いが続いた。

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