《MUMEI》

いつもはこんなじゃない

そう、冴木が言ってたよ

酔った女は怖いんだと学んだよ

朝まで冴木の所にいたんだよね

女性達、雑魚寝してたよ
でも、しっかり足は閉じててさ

姉貴は、だらしなく見せてたよなぁ

ドキドキしながら見てたっけなぁ
昼寝してる姉貴のパンツをさ

冴木、なんだかんだいって、人望あるんだなぁ

意思か

俺は、何を求めてんだろう?

日本に愛着ねーしなぁ

ハワイで母さんと姉貴と暮らしたいなぁ

でも、春馬さんと優子さんとの暮らしも、楽しいんだよね

このまま平和が続いたら良いのになぁ

とにかく、今は学ぼう

答えは見えないけど、前を見よう

そう、思ったんだ

早朝の首都高を、行けないスピードで走らぜてた
心地よいエンジンサウンドを聞きながら

帰宅すると、春馬さんと優子さん、ソファーで寝てたんだ
裸でさ

しゃがみこんで、覗いてみた

中出しかな?

きゃぁっ!

優子さんにぶたれたんだ

痛いよ

えっちぃ!

なんで?

春馬さんが起きて、笑い出してた

そういうもんだよ、女って

そう言ってたよ

何度も見てるし、舐めてるし、指も入れてるのに

勝手に見ないでよね、見たかったら言って!

訳分かんねーよ

冴木のところでの話をしながら、朝食を食べたんだけどさ

五人も女が居たの?!

優子さん、不機嫌になっちゃってさ

春馬さんは笑ってるけど

俺には女性のことは、わかんねーや



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