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《MUMEI》 翔兄、泣いてるの？ アユミ？！ 違うよ、タバコの煙がさ、 その時、気配を感じたんだ！ ナチュラロイド独特の気配をね 振り向くと、ヤマトが居た 闘気を露にして 勝負しろ、翔太、俺には勝てないと教えてやる！ アホか、お前？ 問答無用だ！ コイツ！ 避けれない、避けたらアユミが！ 咄嗟にアユミを抱き抱えたんだ 脇腹にヤマトの蹴りをもらっちまった！ 折れた！、肋が！ 立てよ、翔太ぁ！ なんなのよ！アンタ！ 止めろ、アユミ…… 翔兄、大丈夫？ 肋がいったか？ お前、アユミを狙ったな？…… そこにいた、そいつが悪りーんだよ ブチギレた！ 全てを開放したるぜ！ その時だった ヤマト、戻りなさい！ あの女だ、眞由美と、一緒に来てた女が現れたんだ 邪魔するなアヤナミ ヤマト！、自分が何をしてるかわかってるの？！ なぁに、直ぐに終わるさ、殺しはしねーよ、 アユミ、みんなのところへ行け で、でも、 早く！ よ、呼んでくるね、待っててね！ おい、そこのナチュラロイド、 遺言は書いたか？ 言うねぇ、ハンパ者の癖に、来いよ、 弱っちい翔太くんよ 止めなさい！ ヤマトの正面に立ちはだかった、アヤナミって女が振り返り、 俺を見てたんだ………物凄い形相で 体が熱い、軽い、 リミッターは、いらねーよな な、なんだ、こ、この、闘気は？！ 行けません、翔太さ…… アヤナミが話してたけど、瞬時にヤマトの懐へ ズッドーン！ ブロックした腕ごと殴り飛ばした ヤマトの体がぶっ飛び、店の外壁にめり込んだ キーーーン 、耳鳴りがしてたんだ 砕け散る壁の破片がゆっくりと舞ってた ！、危険を察知して、身を止めると、 目の前を、何かが通り過ぎていったんだ 黒く、小さなものが 横を見た、冴木が、拳銃を構えてたんだ 撃ったのか？ そこまでだ、翔太、殺すな 冴木の声が聞こえた アユミか、震えてた 冴木、邪魔するのか？ 冷静になれ、翔太！ 拳銃を捨て、俺の前に車椅子で来た冴木が 俺を殺してから、続けろ そう、言ったんだよね 止めて！ 眞由美の声！ お願い、止めて…… 懇願する眞由美 ちっ、……消えろ、二度と面を出すな、 ヤマトに、そう、告げたんだ 意識があったかは知らねーけどさ 春馬さんの前に行ったんだ すみません、せっかくの、良い日を 気にすんな 優しい春馬さんの声 ごめんなさい 優子さんに頭を下げたんだ ううん、いいのよ ……俺、行きますね 翔太？！ 春馬さんが呼んだんだけど ダメだ、殺意が止まらないんだ、 ひとりにさせてよ、お願いだから せなかを向けたまま、そう言って、 誰の目も見ずに、立ち去ったんだ 、 前へ |次へ |
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