《MUMEI》
一昨日の精算
食事のとき、富岡を見かけた。

「この間、みっともないところを見せてごめん。
出来ればちゃんと話したいんだ、休み時間もし空いてるなら、昨日と同じ場所に居て欲しい。」


富岡は何も言わずに友人達の場所に戻った。







海は広い。大きい。俺なんか簡単に呑まれるだろう。
裸足で爪先に飛沫を受ける。


「人魚みたいですね」


「詩的だね富岡は。でも人魚はもっと、富岡みたいな美人でなきゃ。」
来てくれた。


「綺麗ですよ、木下君は。」

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