《MUMEI》 朝が来て、また、夜が来た このまま死んだら、誰も殺めないよなぁ 少し、冷静になってたんだ 俺は何なんだろう あのパワー、人とは思えない ナチュラロイドと、言っても、人の潜在能力を引き出してるだけだ、 それに、人の手によって、何かを弄られても 筋力が増えてたり、脳のシナプスが多かったり、 そんな程度だよなぁ 車が壁に突っ込んだような質量を、 人が作り出せるのか? 拳も折れてない 筋肉は、また、ぶち切れてるみたいだけど、 奴の蹴りで居られた肋骨 なのに、それ以上の力で振るった拳は折れてない わからない、 わからないよ、 エバ、助けてよ、俺はなんなの? 眞奈美、なんだよ、あんな奴を庇って 男だもんなぁ、眞奈美の 死んだのかな? 眞奈美、俺を恨むよな もういい、もうどうでもいい 死にたいよ、 このまま、ここで、死ぬのも悪くないな 星が見えてる 綺麗だなぁ 星になりてーなぁ 遠くで、気配がしてる、 こんな山奥で しかも、真夜中だぜ 神経が研ぎ澄まされてるのかな、 良くわかるよ 欲望めいた、黒い意識と 絶望的な悲しい意識だ ちっ、うぜー うぜーけど 暗い山の中を、その意識の方へと向かったんだ 居た、あいつらだ 女が縛られてる、レイプかな? 気配を殺し、近くまで行ったんだ ここで死ぬしかねーよ、お前 へへっ、その前に楽しいことしようぜ や、止めて、殺さないで! お友達は死んじまったぜ 組の金をちょろまかしたんだ、覚悟は出来てるよなぁ? ここは樹海だからよ、 まぁ、そのうち白骨して見つけてもらえるかもな へへっ、今は肉がついてるぜ、 や、止めて!、止めてよ! 死ぬんだぜ、オマンコぐらい、どうってことねーだろ? 嫌、嫌、いやぁ! 騒いでも無駄だよ くうっ、しまるなぁ、指2本でキツキツだぜ、 楽しいことやってるねぇ? 俺の声で、男二人が振り向いたんだ 懐中電灯で、明るかった 俺からは奴らが見えるけど、奴等からは見えてねー見てーだな だ、誰だ? 悪魔です な、なんだと? なめたことほざきやがって、出て来い! 見えねーのかい? 目の前に居るだろ? この野郎! 拳銃を闇雲に打ってたよ 撃ち尽くしてたな なにしてんだい? 悪魔にそんな、おもちゃ通じないよ 石を投げたんだ、男の一人の頭が揺らいだ、 死んだかな? くそっ! もう一人のおとこがアンプルを取り出し飲んでたんだ へぇ、これがまがい物の薬かね、 目が血走ってるよ、 俺の居場所がわかる見てーだな 突進してきたよ 遅いけどね ブァゲシャッ! 言葉にならない声を出して、即死だったな 少し、気が晴れたよ 、 前へ |次へ |
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