《MUMEI》 「木下君、昨日よりずっと素敵な笑顔してました。きっと、その人がそうさせてくれてるんですね。」 富岡は、尊敬する。凛とした態度で話してくれる。 「ありがとう」 そして、ごめんなさい。 「こちらこそ」 富岡が微笑した。 「女神みたいに笑うね。」 「菩薩の方がいいです。私、仏教徒なんで。」 男と女、二人で砂浜を歩いた。 前へ |次へ |
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