《MUMEI》
覚醒遺伝子
綾波、俺を殺せ

き、聞けません、そのようなご命令は聞けません!

翔太くん、自分の能力を知ってたの?

何となくね、撃ってよ、酒井さん

嫌よ、貴方に殺された方がいいわ

抑えきれなくなってくる、早く

嫌よ

そっかぁ、
春馬さん、優子さん、サヨナラするね

翔太?!
だめだ、だめだだめだ!

覚醒遺伝子だろ?
俺は人じゃ無くなってくんだ
調べたんだよ、親父の作った化物は、この世に居たらダメなんだ

そんなことはない!
早まるな、翔太!

ジェルバ、一ノ瀬って言うんだろ?
日本人だったんだよな

奴とは違う、お前はオリジナルだ!
なにかある、きっと、なにか方法が

無いね、ジャンクの遺伝子が活動を始めたら、止める術はないと、記されていた

あきらめるな!
冴木は、言ってたぞ、お前は違うと、翔太は違うと!
エヴァを待て、必ずなんとか

うっ、ぐっ、

翔太!

近付くな!
消えろ、

断る、お前に殺されるならそれでも構わんよ

そうよ、翔太、私も残るわ、
みわな、どっか行って
家族だけで残るから

優子さん、だめだ、向こうに!

翔太

頬にキスされた、優子さんに

戦って、自分と、私と春馬で、見届けるから

勝てないよ、こいつ、凶暴すぎるから

勝てるわよ

無理なんだ、暴力に、俺が、魅せられてるからさ、
簡単に、乗っ取られちまうんだ

春馬さん、そのアンプルは本物?

酒井さん、そうだ、最後の一本だよ、

翔太に飲ませたら?

何を言うんだ!

エヴァが、言ってたの、掛け算と割り算てね
試してみよう、私も一緒に死んであげるからさ

なんなんだよ、その数学は

盗聴されてるだろうから、具体的な話は出来ないのよ

うっ、ぐっ、うぐわぁぁぁ、

体が痙攣してきた、もう、止まらない
殺意が押さえられない

離れなきゃ、みんなから

眞由美、な、何をする?!

パキィン、

うっ!………

眞由美の、唇、

アンプルを、俺に口移し、してる、

コクン

飲んじまった、

私もオリジナルですから、私が残ります

な、は、浜崎がオリジナル?!

生存した時の対処を、お願いしますね

眞由美、お前はオリジナルでも、

早く、人が邪魔なの、醜い人間が、
わたし達はネオロイド、
ナチュラロイドではないから

任せられるのかしら?

優子さん、貴女も、アンプル飲んだでしょ?
犯されたとき

そうね、翔太にも通用するの?

死にたがってるのは同じでしょ

そうね、任せるわ、行こう春馬、翔太の帰りを待とう

………わかった、酒井さん、

はい、わかりました、
撤収するわよ!
封鎖領域の最南端に、集結して、
病院があるわ、けが人を連れてくのよ!

そこで、俺の意識が途絶えたんだ



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