《MUMEI》

「二郎!超探した!
勝手にどっか行くなよ!」
部屋に戻ると七生が抱き着いてきた。
家でならいちゃついていいとは言ったけども……極端だなあ。


「乙矢達には言った。」


「俺にも」


「そうだね」
背中をさすってやる。
まあ、富岡とのことはまたの機会にでも……


「はい、二人共こっち目線チョーダイ。
笑って笑ってー」
南がカメラを構えてた。


「やだってゆっただろがー!」
七生を退けて南へ直訴しに行く。
転がった七生が俺の足を引っ張り、前のめりに転倒。

「痛ッダー!」
そのまま七生が覆いかぶさる。


「南これどうよ?!」
何がどうよだ!七生も南も覚えてろよ!










「……お前達は楽しそうでいいよな。」
乙矢が入って来た。た、助かった。

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