《MUMEI》

「補習ですか?ご主人様♪」

数学の補習会場。開始10分にも関わらず早くも数人から白い塊が見え隠れ…

「補習ないとか…君ってそんな奴なのに頭だけはいいよね。」

「だけって誉めてるのかな…?ご主人様も休んでたから残ってるだけじゃないですか〜」

「あの時は物凄い夢見て……行く気失せたから…」

「物凄い夢?」

「教えないっていうか教えてたまるか」

「そーですかー残念。」

「早く帰んなよ。」

「嫌ですー」

「じゃあご主人様の命令。」

「命令無視ですっ」

「そ。好きにすれば?」

そして従順(?)しもべ君は補習が終わるまで廃墟と化した教室に残っていたという…

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