《MUMEI》
直樹のお願い
『直樹)乗って』

裏においてある黒い車の扉を開ければ直樹は純夏を車に乗るよう促して
純夏はワンピースを軽く持つと直樹に礼を述べてから車の助手席へ座る

直樹は助手席の扉を閉めれば自分は運転席に座る


『直樹)……ねぇ、キミ、高校生だよね』

直樹はエンジンを付けながら純夏を見た

『純夏)そうだけど?』

『直樹)学校には行ってないんだ、
それで、やってることが援交、、、』

『純夏)……なにが言いたい』

皮肉な言い方をする直樹に純夏は睨む

『直樹)なら、別に援交じゃなくて他の稼ぎ方でもお金は稼げるよね?
うちのコンビニ、時給いいんだ』

直樹はエンジンをかけるとシートベルトを締め
純夏の方を見て笑う

『純夏)……………私にそこで働けって?』

無理だよ、と純夏は顔を逸らそうとしたが
直樹に頭をつかまれ直樹の方を向かされる

『直樹)……うちでバイトしてくれたら、今日はお金だけあげて返してあげるよ』

にこりと笑った直樹に純夏はドキッとしてしまう

『純夏)……わかったわよ、』

純夏は目線を逸らしながら頷けば
直樹は純夏をそっと胸に抱いてありがとう。と耳元で囁いた、、、。

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