《MUMEI》

女は苛立った。
料理をしたら帰ってきてくれる。
そう信じた。
料理する、は良いのだ。
良いのだけど...。
「何料理...」
12分後
女は肉料理に決めた。
それはただ単純に彼が肉料理が好きだったからだ。
「ちがう...」
また料理を握り潰した。
また、手が火傷した気がしたがやはり気にしてられない。
羊肉、鴨居肉、豚肉、秋刀魚肉、鰐肉.....。
思い付く限りの肉を作った。
「駄目、こんなんじゃ、彼は帰ってきてくれない。こんなんじゃ...」
続く

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