《MUMEI》
優しさ
『直樹)女の子の温もり、何年ぶりに感じたんだろう』

直樹は純夏を後ろから抱きお腹を優しく自分の方へ抱き寄せると
楽しそうに笑った
純夏はなにも言わずにお腹に回された腕を握り直樹に身を預けた

『純夏)……田内さん、、、私ね?自傷癖なの…』

純夏は直樹の方へ顔を向けると
なにも写さない瞳で直樹を見つめた

『直樹)そうなんだ、、、』

直樹は純夏の頭をそっと撫でた
軽蔑するわけでもなくただ、ただ優しく撫でた

『純夏)学校嫌いなんだ
みんなみんな私から離れていく』

純夏の瞳から涙がポロポロと流れ直樹の服にシミを作る

『直樹)俺はキミから離れないよ
こんなにか弱い女子を離したくない』

直樹の言葉に純夏は嬉しくて声を上げて泣いた。
直樹はなにも言わずに純夏を抱き締め頭を撫でた。

久し振りに感じた優しさに
純夏の心は温かくなっていった。

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