《MUMEI》
戸惑うばかりの俺
何やってんのよ?!
あんたたち!

優子さんの声で目が覚めたんだ

ハットした、眞由美と床で寝ちゃってたんだ

一瞬何事か理解できなくて

そっか、部屋のうち扉から来たのかって、理解したとき

寝ちゃったね、シャワー浴びてくるね

眞由美がそう言って、着替えを持ってきたんだ、
奥の部屋から

なんで?

はい、翔太、先にはいって良いよ

え?

俺の着替え……

訳わからないまま、シャワーへ

知らないシャンプーとか置いてあった

シャワーから出て、そうだ、歯を磨こうって思って

歯ブラシが二本あるんだ

青と、ピンクの歯ブラシがさ

取り敢えず、青で

リビングに戻ると

翔太、いらっしゃい

すごい剣幕の優子さんが、俺の隣に胸ぐらを掴んで
隣の春馬さんたちの家に引っ張られて行ったんだよね

何が、なんだか

座りなさい!

優子さんが怒ってたんだ
時計を見たら昼過ぎでさ

なんで抱かないのよ!

へ?

馬鹿じゃないの男のクセに、過去のことをグチグチと!

あ、眞由美が話したんだなって、思ったんだ

春馬さんが来たんだ

春馬さん、黙って珈琲を入れてたんだよね

優子さんに、とにかくケチョンケチョンに言われたんだけどさ

俺、眞由美に愚痴ったおかげかさ、
わりと、さっぱりしててさ

セックスしてたら、そんなの消えてくわよ!

そう、優子さんに怒鳴られたとき

消えねーな

そう言って春馬さんが珈琲を持ってきてくれたんだ

春馬?

俺はなかなか消えなかったぜ

え?

ずっとわだかまりがあったよ

そう、なの?

知らねーふりすんなよ、気付いてたろ?

………うん、でも女は

またぁ、将太は我慢してれば良いってのかよ?!

でも、男でしょ

バーカ、男とか女とかじゃねーよ、
まぁ、違う生き物だからな、
女は昔の男なんて綺麗に忘れるしよ

失礼しまぁす

眞由美が、来たんだ

眞由美、珈琲でいいか?

あ、うん、

眞由美、情けない弟でごめんね、
せっかくの同棲初日なのに

ど、同棲?!

思わず叫んでたんだ、俺

取り敢えず同居かな、

眞由美が、言ってた

なんも聞いてねーし、俺……

………ハムエッグにトースト
珈琲は極上

でも、

そんなことを言われたの?
最低ね!

優子、俺もあるぜ、
良い女抱いてんだなぁ、締りも濡れも最高だったよってな

嘘?!

そおいう小さい男って居るんだよ、
ウイークポイントを攻めてくるのさ
わりとダメージあったぜ、
翔太には効果てきめんだな

はるまはどうしたの?
私はどうするのが良いのかな?

ん、俺は時間かかったなぁ、
最近だからよ、綺麗さっぱり吹っ切れたのはさ

そうなの?翔太ね、春馬とのことはあんまり気にしてないみたいなのよね

そうなのか?
それも、わかんねーぜ

どうやって乗り越えたの?

ん、俺は翔太かな

翔太?

そうだよ、まぁ、 お前らにはその方法は合わねーな
俺はさ、そいつらをムカついたし、
優子にもあたったりしてたけどよ、
捨てれねーじゃんか、
セックス一番合うしさ、こんな美人捨てる勇気もねーしよ
時間が解決ってのも、あったよなぁ

一緒に居る時間て大きいわよ、
だから一緒に暮らさせればって、こうしたのよ、
それに、ほら、三神ビル、リフォームでしょ?
それに、何かあったとき、動きが早いものね、
危険回避にもつながるし
警護もしやすいでしょうからね

話してなかったんですか?将太に

春馬が話してるかなって

お前の提案だろ?

俺、勝手知ったる春馬さんの家だから、
かってに珈琲のお代わりを作ってたんだ



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