《MUMEI》

電磁ナイフまで、あるってか、
しかし、遅いなこいつらよ

へ、なに、これ、ロボット?

確かロシアの兵器にあったっけな、
腕にマシンガン装備とか

遅いんだよ!

ズガーーン!

うん、波紋が見えるな、

す、素手で、破壊しただと?!

弱い、弱い、弱い!
ザコ共が!
お前らごときが眞由美に触れるなど、
許され訳ねーだろが!
死してその罪をあがなえ!

マグナム?!
ちっ

耳元をかすめてったよ

男の頭が吹っ飛んだんだ、
俺の拳でさ

隊長とかって、言う奴のね

衝撃が、強すぎて、体は残ったまま、首から契れて飛んで行ったんだ

敵は、完全に戦意喪失してた

綾波とヤマトが、眞由美の前に立ちはだかってた
守ってくれてるのは知ってたけど

ゆっくり歩いていったんだ

お待たせ、帰ろう

一抹の不安を胸に、眞由美に言ったんだ、
アユミは、怯えたよな、俺に

ありがと、血が出てるよ、翔太

うん、鉛弾は、こたえるね

止まらないね

また、輸血してよ

うん

翔太ぁ!
むちゃくちゃしやがってぇ!

冴木か

バカ野郎が!

じゃぁかーしい!
俺はさ日本なんかより眞由美の方が大切なんだよ!

………覚醒、したのか?

こんなザコに、覚醒領域なんざ、要らねーよ

ザコって、お前、

帰ろう、眞由美

待って

眞由美がヤマトの所へ行ったんだ
胸がざわついた

ありがとね、助けに来てくれて

そう言ってハンカチを渡してたんだ

お待たせ、帰ろう翔太、私たちの家に

………うん
え?

眞由美が、俺の顔をそっと手で

顔を下げられた

頬の血を眞由美の唇が

いっぱい怪我しちゃったね

うん

心拍数、高いわ
、けど、出血量は少ないわね、
アンプル必要ない?

鞄、待ってねーだろ?

ペンダントにも、指輪にも入ってるわよ

え?

必ず貴方の役に立って見せるわ

う、うん

綾波さん、あとを頼みます、
ワタシは翔太を連れて風雅ベースに行きますから

はい、眞由美様

ま、待てよ、わかってんのか、翔太!

どうすんだよ、冴木、俺と戦うのか守るのか決めろ!

ちっ、ったく、わがまま野郎が!
封鎖してある!
テロリスト集団を壊滅だ!
…………こんだけ、非合法な武器が出てきたんだ、なんとか、するさ

上出来だよ、冴木さん

けっ、今更さん付けかよ



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