《MUMEI》
女って、マジわかんねー
眞由美の能力のおかげもあって、
回復は早かったんだ

くっつくようになってんのよ、アンタたちはね

優子さんが言ったんだ

遺伝子に書き込まれてる?
冗談じゃないわ、

眞由美、そんなこと言ってないでしょ、
なに、怒ってんのよ

そう言ってる人がいるのよ!
嫌なのよね
私の意思よ
そこまで操られてたまるもんですか!

なぁ、眞由美、どうして力に気付いたんだ?

うん、不思議だったの、
翔太の怪我にね、手を当ててたの、
そしたら暖かくなって、

手当って言うものね、昔から

うん、痛みが引くとかって言うよね、
少しでもなにかって、思って
そしたら、反応が帰ってきたの

反応?

上手く、言葉で言えないけど、
わかったの、これで良いんだって

アユミの父親のイタ飯屋で、四人で食事をしながら話してたんだ

他の奴には出来ないのかな?

みんな、そんなことを言うのよね、
興味もないし、やる気もないわ

眞由美、自分が倒れちゃダメよ、
ちからを使うと消耗品するんでしょ?

ぇへ、急に意識なくなっちゃって、
目が覚めたら翔太が居てね
凄く心配そうな顔で私を見てたんだ

パンツ下げられてるわよ、きっと、

え?

意識無かったんでしょ?

そうだけど、やだよ、知らないとこでそんなことしちゃ

してねーつの!

してないの?

あのねぇ、

あっそう、

な、なんなんだよ!

眞由美さ、最近急に不機嫌になったりするんだよね

眞由美がトイレに行ったんだ、

ねぇ、まだやってないの?

真顔で優子さんが聞くんだよね

なんかさ、
そんなことしなくてもって、ね、

翔太、女だってあるのよ、

眞由美にもかな?

わかんないけど、まだソファーで寝てるの?

最近覗きに来ないね

遠慮してるのよ、邪魔しちゃ悪いと思って

そんな話をしてるとき、
ヤマトが来たんだ
綾波さんと一緒に、二人きりでね

ビックリしたよ

珍しいわね

優子さんが声をかけたんだ

ご一緒してもよろしいですか?

綾波さんの言葉に

どうぞ、って、優子さんが言ったんだ

隣の席を一つずらして、テーブルをくっつけてた

そこに、眞由美が、戻ってきたんだ



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