《MUMEI》

翔太?……

悪い、少しだけ、いじけさせてよ

誰も見ず、画面からも目を逸らして言った俺に

…………追い討ちかけるね、数えたの、41回、射精してるね

思わず眞由美を見て

数えたんだ?!

睨んでたかな、俺、
なんなんだよって、感じだったな

うん、前に聞いてたでしょ?

平然と答えるんだよね
ぜんぜん、わかんねー、
そういうの嫌だって喧嘩になったんじゃねーかよって、

でも、開き直れたかな

眞由美、エッチ好きじゃないだろ?
べつに、しなくても俺は楽しいんだ

え?

買い物しててもさ、飯作っててもさ、
眞由美と一緒になにかしてるだけで楽しくてさ
たまに、変な事考えちゃったりするけどさ
嫉妬なのか、なんなのか、わかんねーけどよ、

……デートなんてあんまりしてないよ、
いろんなお店に食事には行ったけど
下着なんて一緒に買わないよ

なぁ、どうして、こんなの見せるんだよ?

わかって欲しいから、
翔太は私が惚れてた方がマシだって言ったけど、
私は、ずっと、翔太が好きだったって、
それが事実だし、私のプライドなの!

まだあるの?

眞由美が、映像を変えてたんだ

あるわ、

もういいよ、

セックスじゃないわ、お風呂よ

泣いてる、眞由美、痛々しいわね

優子さんの声

初めてした日よ 、
演技じゃないわよ、
大声出して泣いちゃったんだ、
血は、止まらないし

あれ?、綾波じゃか

春馬さんの声
綾波さんが入ってきたんだ、裸だ、
そうだよな、風呂だもんな
眞由美を、抱きしめてた、
眞由美、綾波さんにしがみついて泣いてる、

あ?!

基本レズみたいね、
男性ともできるみたいだけど

な、舐められたのか

痛々しいって、キスしてくれたわ、
別れなさいって、ずっと言ってたな、綾波さん
将太が春馬の舐めたのも、こんな感じなのかなって ………

………綾波、良い体してやがんなぁ

春馬、どこを見てんのよ!

怒るなよ、優子

たくさんの、人に見られてるわね、
冴木さんも、見てるよね
だから翔太にも見せたかったの

これが私です、
私の経験です
しっかり見てくれた?

眞由美、真っ直ぐ俺を見て言ったんだ



前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫