《MUMEI》
別れ
―次の日―


「幸紀さん。おはようございます。」

下(1階)に行くとフェアリーが朝食を作っていた。



「幸紀ちゃんちょっと遅いんじゃない?」


沙羅は朝から元気そうだ。朝強いんだ。コイツ。


「遅かったか?俺。」


瑠菜に聞いて見た。


「いいえ。私も今、下に来たばかりですよ。」



「ちっ。バレたか。」


沙羅は面白くなさそうに、フェアリーが作ってくれた朝食を口に頬張った。







「これからどうするのですか?」


皆、朝食を食べ終わり、フェアリーは濡れてる手をエプロンで拭きながら言った。洗い物をしていたようだ。


「あのですね。」



幸紀は呪いの事を全て話した。





「それは大変でしたね。解りました。私達エルフもできる限り、協力しましょう。」






「えっあの。良いんですか?勝手に決めても。」






「私がエルフの長ですから大丈夫ですよ。」






「「・・・うっそー!?」」




初耳だぞおいッ!

まぁ。それなら話は速い。



「失礼しました。協力ありがとうございます。お願いしたいことが出来ましたら、また来ます。」


「お待ちしております。」







「じゃぁ。出発と致しますか!」



珍しく沙羅が仕切っている。


「珍しいですね。沙羅が自分から仕切りに入るなんて。」


同じこと考えてる!

すげェ!テレパシー?テレピシー?


「そう。まぁどーでもいいけど。よし!行こっか。」



「魔女さん達もう行っちゃうの?」


ミラはパジャマのまま、家の外に出てきた。



「もう行かなきゃ。ミラ元気でね。」






「魔女さん達またねぇ!」





しばらくするとミラの姿は見えなくなった。

「見えなくなっちゃった。ミラ可愛かったね。」


「沙羅は小さい子嫌いじゃなかった?」


「ああいうのは可愛いから別なの!」


「あっそ。」


3人は目的地に向かって歩いていく。

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