《MUMEI》

わかんねーよ、
昔のこと気にしすぎてる俺に苛立ったんだろ?
なんでこんなの見せるんだよ!

私を遠ざけるような言い方するじゃない!

してねーよ!

そう感じちゃうの!

言い方の問題なのかよ?!

違うけど……真っ直ぐ見てよ、私を!

俺は眞由美がどうしてそうしたかがわかんないんだよ!
アイツの為に薬局まで行って薬使ってやるのか?
なら、好きだったんだろ?!
俺に気を使って嫌う必要なんてねーだろ?!

違うよ、そんなんじゃ!

ストップ!

優子さんが大きな声で言ったんだ、

その喧嘩の仕方間違ってるわ
翔太は女をわかってないし、眞由美も男をわかってないわ、
身のある喧嘩、させてあげるわ

俺も悩んだもんなぁ、
まだ、分かんねーよな、けどよ、背負ってるものがある二人には、
早く大人ニキビなってもらわなきゃならねーよな

そうね、春馬、けど、ピュアな気街を消し去ることが大人じゃないわよ

わかってるよ、翔太から学んださ

そうね、わたし達は将太に恩があるものね、

そうだ、返さなくちゃならねーよな

うん、そうね

俺も眞由美も、キョトンとしてた

春馬さんと優子さんが、とても素敵な笑顔をしてたからなんだ

眞由美と言い合ってたのに、
お互いの顔を見て、なんだろ?、って目で会話しちゃったよ

二人とも、一緒に暮らしてて楽しいのよね?

優子さんの言葉にするのはうなづいた

眞由美も、うなづいてた

蟠りなんて消せないのよ、乗り越えるの、
ちゃんとしたケンカをしてね、

そうだぜ、その為には、まずは理解からだ、
何度も恋愛を繰り返して学んでくことかもしれないけどな

そうね、普通のくらしなら、それでもいいけど、

そうだな

ダイニングテーブルに移動させられたんだ、
俺のとなりに春馬さんが座った、
向かい合った席に、眞由美と優子さんが

先ずは翔太からだ、
質問に答えろよ、見栄まプライドも要らねーからな

春馬さんが、そういったんだよね



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