《MUMEI》
日本へ
この城の主から聞いたんだ

解散させられた評議会の奴らや、アメリカのマーダー社や、
各国の軍事産業が、集まり、そしきを作ったそうだ

改良型ジェルバ遺伝子と、テクノロイドの技術を融合させて
武装ナチュラロイドを作ってるそうだ

奴らが集結したその、南半球の国は、
核弾頭を保有してる

政治的にも、軍事的にも、
そうそう、容易く攻略できないそうだよ、

しかも、通常の麻薬を生産して輸出してるそうだ
覚醒剤、マリファナ

非公式ながら、テロリスト国家とされたけど
表立って表せないのは、ナチュラロイドそのものがシークレットだからだ

アジアの中で、唯一ネオロイドのいる国

日本

帰りなさい、君の大切な人が待つ国へ

いいの?

君は、ネオロイドの中でも一番人間臭い
ターニャもソフィアも君に感化されたみたいだね

そうなの?

腋毛を剃ってるよ、
抱かれたいいっしんでな

え?

どうして、手を出さないのだね?

どうしてって、
俺、そんなに器量無いもん

器量?

エッチしたら守らなきゃ、ヤリ逃げ場ダメだよね、

お爺さんが笑ってたよ、

人の手で育てられた君だからこそ、
そんな言葉が出てくるのかもしれないな

我々は、君を、手放したくないのだがね、
エヴァ博士を、敵には出来んのでね

エバ?!

君を返さなければ、核をも使用すると言ってきおった、

か、核って、核?!

そうだ、ブラフに、決まっとるがね、
本気度も、無視できん

核弾頭、 俺を、え?

プチパニックだったんだ

きみを殺すつもりで居たんだ、私はね

そうなの?

怒らんのかね?

俺に死んで欲しい一晩沢山いるんじゃないの?

そうだ、君は厄介すぎるのでな

オリジナルだから?

その通りだ

殺せば良かったじゃん

………君を助けたいと思ってる人達も沢山いるようでな

ありがたいね

風雅システム、見てみたいものだな

本質は知らねーよ、俺

そのようだな、
ひとつ、約束をしてくれんかね?

なんだい?

時が来たら、必ずまえへ出ると

時?、前って?

いずれわかる、
目立ちたくない、普通の暮らしがしたい、
君の願いは、叶わん夢となる、
それでも、帰るかね?
君が願うのなら、ここで暮らすことも……

………居心地、悪くないんだけどさ

待ってる人が居るのだよね?

どうかな、わかんないけど

君が戻れば戦地になるやもしれん

最近さ、ずうずしくなれたんだ
巻き添え食って死ぬ人が居ても、俺は、

そうだな、でなければ、自害する他道はない

うん、迷ったけど
生きてみようってね

ここのネオロイド達は、みな、ワシの子供だと思っておる
翔太、お前もだ

うん、ありがとう、爺さん

最後の晩だ、ゆっくりされると良い、
長旅になるやもしれん

だよね、
戻られたら困る奴ら、いるもんな

………ちからは貸せんよ

わかってる、
たくさん、たくさん、ありがとね
勉強になったよ





政治的にも

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫