《MUMEI》

かまくらを作ってみた

意外と寒さを凌げるもんだな

眠らなかったけど、体を休め、
朝日が登るのと同時に、また、街を目指したんだ

貰ったこの、服、
あったけーや

雪があるから、喉は潤せるけど
食物どうしよう?

とにかく山を降りなくちゃな

でも、暗くなってきて

夜の山は不気味なんだよなぁ

えへ、街明かり発見、

でも、金もねーし

…………ごめんなさい

民家に忍び込み、パンをゲット

んで持って、スノーモービルを拝借したんだ

俺、泥棒だな

ぁは、バレた、

げっ、撃ってきたよ!

この辺りの民家はさ、猟銃持ってるんだよなぁ

パンを口にくわえたまま、スノーモービルで、激走したんだ

飛ばしたくなかったんだけどね
燃料もたないだろうしさ

………ほら、ガス欠だよ

仕方ねー、歩くか

夜が来て、また、朝が来た

んでもって、トラックが、走ってたんだ

雪深い所は抜け出てた、でも、

バレないようにトラックの幌の中に潜り込んだんだけどさ

寒い

でも、缶詰発見

食料品を運んでるんだな

缶詰………どうやって開けるんだ、俺

ポケットに二つばかり拝借したんだ

そして、街で抜け出た、
とにかく走って、レンガ作りの倉庫に逃げ込んだんだよね

塀があったけど、俺って便利だな、
簡単に飛び越せたよ

缶詰開けるもの、開けるもの、

なんもねーなぁ

ん、スコップ

んと、こうかな?

ぁは、開いた、

波動を使ってスコップで、缶詰の蓋を開けたんだ

………美味しくねー、けど、
食べとかなきゃな、先は長いしさ

………倉庫で仮眠したんだ

トウモロコシかな?
積み上がってるズタ袋は

このままじゃ食えねーしなぁ、

港に向かうトラック見つけなきゃな



前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫