《MUMEI》

何やってんだろ?、俺

背中を流してくれてる

お湯を沸かして、タオルで

薪だよな、ガスじゃない

石で作られてる風呂

湯船はない

体を流すだけなのかな?

風呂から出ると、寝床に案内してくれたんだ

毛布、久々だなぁ、毛布なんて、

熟睡はしなかったけど、
心地よかったよ、雪の中はもう嫌だ

翌朝も、朝食を振舞ってくれたんだ、
パン、
けど、パンは高価な食べ物のはず

どう見ても裕福じゃないよな

娘さんにあげたんだ
スープだけご馳走になった

喜んでたな、娘さん

誰か来た

何やってんの?翔太!

あ、ゼルダ

………爺さんが、俺にくれたお守りは、
アリーシア王国の刻印がされた、ペンダントだったんだってさ、

王族が持ってたもの

アリーシア王国は、領土をせまくされた、
でも、この地域は元々王国の領土

なるほどね、国が勝手に国境を変えても、
民はそんなの関係ねーんだな

ついでに聞いたんだけど
あの、強盗は旦那さんらしいんだ

夫婦喧嘩にショットガン使うの?

なんでも、旦那が奥さんの浮気を疑って、どうたらとか、
働かない旦那さんらしいんだ

ゼルダに説教されたよ

ゼルダの、予定では、俺が山賊?を倒したら迎えに行くつもりだったらしいんだ

アリーシア王国は、入るのも出るのも難しいんだってさ

それを承知で、約束事が交わされたそうなんだ

うっせぇーなあ、
かんたんに人をころして良いわけねーだろ!

ゼルダに、言ったんだ

他の人が聞いたら、何言ってんのって話だろうけど
あの山賊なんて、あっという間に全滅させれるよ

んぐが、うっ、

ぜるだにキスされた
キスってか、強引に唇を押し付けられたような、

笑わないでください、
この歳で、男性を知らないんです、
機械の体だけど、生殖能力はあります、

そ、それって、誘われてるの?




前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫