《MUMEI》

事実上の宣戦布告か

これは戦争だと、艦長が言ってたな

眠れないのですか?

あのねぇ、綾波さん、
こんなに人が居たらぁ

どの娘をお選びになりますか?

なんでそうなるの?!

みな、望んでおります
誰一人、貴方様の欲望処理を拒む者などおりません
ゆっくりお休みになられるためにも、

おかしいでしょ?!

何故ですか?

何故って………

長年、主が現れるのを待っておりました
ナチュラロイドは、ネオロイドを支えるための踏み台です、

ざけんじゃねーよ!
綾波!

しょ、翔太様?

女が戦ってる事すら、嫌なのによ、
何が踏み台だ!
ナチュラロイドも、ネオロイドも、人間だよな?
違うのかい?
やりたいさ、こんだけ可愛い女が揃ってんだ、ハーレムだよ、
でもね……

見捨てるというのですか?!

……綾波、俺に仕えるなら、俺の価値観に合わせろ、出来るな?

……はい、

勃起しといてなんだけどさ、
やるなら愛したいじゃん、
欲望は処理するものじゃなくて、楽しむものだよね、きっと、
食事も、娯楽も、睡眠もさ

お金使って満足じゃなくて、
お金で得た物や時間とかで満足しないと、
欲望に、歯止め掛からなくなるよ、

そんな、俺を、見たいのかい?

翔太様………

様は止めてよ

はい、翔太様

ダメだ、綾波さん、
泣いてるし、

そして、明るくなった頃、
出発の時間になったんだ

見たことない飛行機だ

真っ黒な翼、ステルス機みたいだけど、
空母の滑走路に、どうやって降りたんだろ?
こんな、大きな飛行機が
乗り込んでわかったよ

ほぼ垂直に離陸したんだ
プロペラじゃない、ジェットなのに

小型のはドイツとかにあるよなぁ
ハリアーとかってやつがさ

徐々に加速していき、その速度はマッハになったって

これだけの質量の期待を垂直りりくさせるのに、燃料を、どれほど使うんだろ?

洋上なのに減速してる

あ、ジャンボだ
空中で給油するんだ?!

すげーや、

でも、その時だった

敵戦闘機接近中だってよ

でも、その、接近をイーグルが食い止めてたんだ

本当だ、戦争なんだな
空の上じゃ俺達は無力だもんな

呟いた俺に

そんなことはないですよ、

綾波さんが、言ったんだよね

へ?

貴方が現れてから、全てが変わっていきました、
啀み合ってた物が手を結び、
主張がぶつかりあってた者達が風雅に集い、今があるのです
アメリカ軍も、そのひとつに過ぎません

綾波さんの、言葉だったけど
俺には、全く理解できなかったよ、




前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫