《MUMEI》

ぶはっ、げほっげほっ

もう、汚いなぁ、ほらぁ

眞由美がハンカチで俺を拭いてくれたんだ

珈琲が変なところに入っちゃったんだよね

不服か?

冴木、マジなの?

そうだ、お前は、アメリカ、フランス、イギリス、ドイツの国籍を持つ
勿論日本もだが、アリーシアもだ

な、なんで?

めんどくさいから端折る、
お前、アリーシアの、王族らしいぜ

意味がわかんねーよ!

お前の遺伝子は間違いなくそうらしいんだよ

知らないよ、
俺、そんなのぅ

アリーシアって、中世の魔女刈りから逃れた民が作った国ですよね?

よく調べてるな、
エヴァも言ってたが、古来より人にある力を、現代科学で呼び起こし強めたに過ぎないようだ

その話はいいよ、
俺も聞いた、アリーシアでさ
で、本当なのか?

そうだ、日本は風雅システムの最末端に、参加するそうだ

日本にあるのにか?

一旦止めたんだ、そうなるな

で、あの、車のナンバープレートはなんなんだよ?

外交官と同じさ
逮捕されることはないって事だ
事実上の特権階級だな、
テレビの報道でもやってたぜ、
民衆が知る、地位と権力だ

どうしてそうなった?!

静かに暮らしたいという、お前の望みは知ってる
だが、そうしなければ守れない
お前を守らなければ、俺達は守ってもらえない
私なりに導いた、ネオロイドとの生活圏の結び付けだ

官僚みたいな、口ぶりだね

嫌だったが、戻ったよ

給料良いのか?

そこかよ?

で、肩書きは?

内閣府国防省長官だ

国防省?

防衛省はそのままだ
そして、国防省は風雅の下で働く

どうしてそうなった?!

他に道がなかったんだろうさ

サーディス五体か、
パワードスーツも着ないで

アーニャが、驚いてたぜ

会ったのかよ?

綺麗だな、モデルさんかとおもったよ、
俺はソフィアの、方が好みだけどよ

酒井さんの前で言ってみろよ

話のわからん男だなぁ、
夢を、見るのは、ただだぜ

あらそう?、なら別れてあげましゃうか?

あ、いや、なんだ、そのぅ

酒井さんとマヤト、そして綾波さんが来たんだ

エヴァに頼まれたデータは取ったわ

そうか

わたしより格下の旦那かぁ、元上司なのよね?

はいはい、ベットでもお前が上だよ

ソフィアさんと、しなさいよ

相手にされん、みんな将太に惚れてる

モテモテね、翔太

眞由美が、お前の秘書兼監視役だ、
あまりムチャをするなよ

させてんのは誰だよ

無理強いはしねーよ、アリーシアで暮らすか?

嫌だね、一番綺麗なの眞由美だ
まゆの、いない世界なんか興味ねーよ

あら、ご立腹だったのに赤面?

か、からかわないでください、酒井さん

寝たわね?

し、知りません

否定しないのね?

うっさいなぁ!
余計なお世話だよ!

あら、そんな言葉使ってると嫌われるわよ

そ、そんなこと、ないもん

あら、対した自信ね

自信なんかありませんよ、
でも、翔太の波動と共鳴したもん、
応えてくれたもん

眞由美も、波動を使えるのか?

翔太とは違うかも、でも、シンクロできたの、
跳ね返されたりも、したけど、わかったの

常人にはわからん会話だな

冴木、貴方もナチュラロイドの、端くれでしょ?
テクノロイドに、なりなさい
その義足をテクノ化するわよ

なにぃ?!
勝手に決めるな!

大丈夫よ、エヴァ博士が来日してやってくださるそうよ、
せいしんの崩壊はないだろうけど、激痛らしいわよ、頑張ってね

お、おい、ナチュラロイドって言っても俺は途中で

おだまり!
決定よ!

女って、ヤッパリ強いな
尻にひかれてらぁ、冴木



前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫