《MUMEI》
青浜 海
    〜歩視点〜


俺の意中の相手に笑顔で話しかけ、呼び捨てで呼んでいる女の子にじっとりとした視線を送る。


む〜


あいつ誰だよ!?


先越された!!


俺が一緒に帰ろうと思ってたのに……。


っと悔しそうに帰って行く2人を見ていると


「わ〜先越されちゃったね!」


っと隣で誰かが俺に話かけてきた。


俺が横を向くと黒い髪に、赤っぽい茶色のメッシュをいれたお洒落で気さくなお兄さんっといった感じの男が立っていた。


いつの間に俺の隣にっと驚きながらも、その男を観察する。


顔は、男の俺から見てもカッコいい。


男らしいというよりは中性的な整った顔をしていて、体格は細めで身長も俺より少し高いのでスラッとした印象を受ける。


そいつは、俺と目が合うとニッと笑い、強引に握手をしながら自己紹介を始める。


「初めまして。俺は、青浜 海(かい)!


歩!よろしくな〜!!

公開告白(失恋)、良い感じにアホっぽくて良かったぜ!


俺、お前のこと気に入ったから仲良くしようぜ!」


ちょっと馬鹿にされてる気がしたが、せっかく仲良くしてくれると言ってくれてるのだからっと思い俺も笑顔で返事をする。


「中原 歩だ♪


海!よろしくな♪」


入学式は、部活がなかったので海と一緒に帰った。


その帰りに海は、俺の青春に対するアドバイスをいくつかくれた。


良い奴だなぁ♪


よしっ!早速明日から試してみよう♪

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