《MUMEI》

怖いの?

なんだろう、眞由美、
優しいのに力強いような、

ん、恐いよ、眞由美に嫌われるのが

どうして、私が翔太を嫌うの?
弱い部分、わたしには見せてよ

………わかってるんだね、
俺の中の……

なんとなくね、寝言言うから

え?!、俺、またなんか変な事言ったの?!

変なことなんて言ってないわよ、
ただ、私がアイツと寝たことが、嫌で嫌でたまらないって、
ねぇ、バージン欲しかった?

返事なんて……出来ないよ
真っ直ぐ俺を見てる、
目を逸らしたくない、けど……

でも、逃げれない事なんだ、

嫌われるのが怖い、だけど偽わってても
眞由美には通用しない、

なんでアンナ奴と、付き合ったんだよ 、
翔太の中に、その気持ちが強いんだなって思う、
私の意思でしたことだから、
だから、尚更なんだよね?
私がアイツに無理矢理犯されたなら、
それでバージン奪われたなら、違うよね?
惚れてたならわかるって………それは、
そうなら我慢出来るって意味だよね?

眞由美の言葉が、俺の深いところをギュット掴んでような気がした、

どうして、わかるんだろ?
なんで、わかるんだろう?

お願い、答えて

……うん、そうだね、
だけど、頭ではわかってるんだ

苦しいよね、気持ちと頭が別々の事って、私もそうだったもん、
アイツとセックスしてるとき
悔しかったよね?
アイツにあんな事言われて

……まぁね、

私を責めていいんだよ

嫌だよ
約束したろ、

じゃぁ、悪口言ってみて、私も言うから

え?

ちょっと喧嘩したぐらいで嫌いになったり出来ないよ、私はね
思いっきり言わせてね、
なんで、優子さんの中に出したのよ!
エヴァもそうよ、中に出さなくてもいいじゃない!
赤ちゃん出来たらどうすんのよ!
私は避妊してたわよ、アイツとしてるとき!

あ、うん………

ほらぁ、言い返してよ

正論だし

そんなんじゃないの、
溜め込まないで!
不愉快なことを言葉にしてみて!

……なんで、幸せじゃなかったの?
眞由美が幸せなら、他の誰かの女でも………
……幸せにもしてねーのに、眞由美の白い肌に触れてやがって、
細い腰に手をまわして、
眞由美だってそうだよ!
尻を突き出して自由にさせてるなんて!
俺を助けるためとか言うなよ!
そんなの最悪だよ!
死んだ方がマシだよ!



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