《MUMEI》

なによ!
何人の女の子のパンツ脱がせたのよ!
昔しっからそうじゃない!
エヴァとしたくせに!
勝ち誇られたわよ!
翔太のこと、なんにもわかってないって言われたわよ!

そ、そうなの?

そうよ!
私じゃ役不足って言われたのよ!
わたしだってくやしい思いしたんだからね!
……………ほら、言い返してよ

あ、うん、
なんだよ、添い寝してくれたとき、
胸隠してたじゃんか!
アイツには見せてたろ、もっとスゴイとこまでさ!

なによ、酒井さんともやらしいことして!

ごめん…………

………翔太ぁ、言い返してよぅ、

勝てないもん

勝ち負けじゃないでしょ?!

眞由美には勝てないんだよ、
カッコ悪いけど自信がないんだよ、
眞由美に、好かれるような、良い男じゃねーのは、自分で1番よくわかってから……
けど、手放せない、
何がなんでもどうにかしてって!
………ふうっ、情けねーけど、
これが今の俺なんだよな

もっと苦しんで

え?

私を好きだから苦しいんだよね?
なら、もっと好きになって、もっと苦しんで

………そうだよね、だから苦しいんだもんな、
わかった、そうする

うん、その分、癒してあげるね

眞由美に、手を引かれたんだ

大きなベットに腰掛けて、キスしたんだ

眞由美の唇が、俺の唇を優しく吸ってた

こんなキス、したことないよ、

俺の髪を撫でながら、眞由美が言ったんだ、
でも、俺の言葉をふさぐようにまた、唇を、
そして、舌が

眞由美を、抱きしめたんだ
細い腰を引き寄せて、

眞由美の舌を求めた

唇を舐めてみた

気持が高ぶって、夢中で唇を求めてたんだ



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