《MUMEI》

眞由美の腰に手を回し、店を出たんだ

不安げな顔をする眞由美

洒落た店は似合わねーなぁ、
眞由美はオシャレだからいーけどさ、
おっ、焼き鳥の匂い、
食べてこうか?

ううん、帰ろうょ

……ごめんな、変な店選んじゃって、
なれてねーからさ、俺、

ううん

せっかくのデート、台無しだよな

ううん

かっこ悪いな、俺

そんなことないよ

!…………
たくさん人が歩いてる、繁華街の歩道で、
眞由美が、背伸びして俺にキスしたんだ

時間が止まったよ、

心臓は爆発しそうなぐらい、脈打ってたけど

人の目なんていいや

眞由美の腰を抱いて、キスに応えたんだ

………唇が離れると、周りにたくさん人が居たんだ

撮影じゃない?

カメラある?

見たことない女優さんだよね、

男も知らねー顔だよな

な、何でこんなに人が?!

眞由美の手を引いて走ったんだ

公園まで逃げたんだよね

誰もついてきてない

ぁは、驚いたね

うふふっ、ビックリしちゃったね

顔を見合わせて、笑っちゃったんだ

周りをちらっと見て、眞由美の唇を求めたんだ

ん、もぅ!

俺の肩を軽く叩いた眞由美、でも、舌が答えてくれてた

こら、

少しだけ

エッチ

柔らかい胸、

悔しいなぁ、お尻揉まれたろ?

………ごめん

眞由美、悪くないよ、触らせて、
まさか、割れ目も?

バカ、タッチされただけよ

悔しいょ、

あっ、翔太ぁ、まだ生理なの!

内ももを触ってたんだ、指は割れ目の方へ、

触りたいょ

か、帰ってからね

なんか、ドキドキだったんだ
甘い感じでさ、

なのに、電話が鳴りやがったんだ、

俺が無視すると、眞由美の電話が鳴ったんだ

綾波さんからよ

ちぇっ、気をきかせよな

無視する?

眞由美はそういかないだろ?

………うん、出るね



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