《MUMEI》
瑠衣
さっき江上が

言ったことを

1つ1つ理解していく。


江上にとって

俺は・・・・・・・・・・




迷惑な存在じゃなかったんだ。


俺は、まずそこを


理解した。


そこが一番不安だったところだから。


すると江上が

また口を開いた。


「西村くん・・・。


沢山傷つけてごめんなさい。


でも、本当は



私、西村くんのことが





出会った時から







好きです。


今まで西村くんが

私を支えてきてくれたように


私も西村くんを


支えたい。


隣に居たい・・・。


ワガママだって分かってる。


でも、西村くんのこと

諦められないの。」

そう言うとまた

江上の瞳からは


涙が1粒また1粒っと


落ちていった。


俺も、涙が出そうなのを

ギュッと堪えて

「いいんだ。

今までのことは・・・。

これからずっと

俺の隣に居てくれるなら。


俺だって

江上に嫌われてたって

ずっと江上のこと



守っていきたい。






瑠衣・・・・・






好きだよ。」っと言って

瑠衣を抱きしめる。



もう涙をこらえることが



出来なかったから。



瑠衣を抱きしめたまま


涙を流す。


今まで泣いたことなんて


ないのにな・・・。


どんなに辛くても。



ただただ幸せで・・・。



嬉しい時の涙は


こらえられないんだな・・・。


瑠衣を好きにならなきゃ


一生分からなかったかもしれない。


瑠衣を好きになれて



良かった。


瑠衣に出会えて良かった。

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