《MUMEI》

「それは女性雑誌ルンルンじゃないか。それがどうしたんだ?」

「ほらここにモテる男ランキングがあるから参考にしてみたらどう?」

「ナニナニ、おぉこれは凄い」

「どれどれ俺にも見せてくれよ」
二ノ宮春樹が横から覗いてきた。

「かなり詳しく書いてあるな。女性がぐっとくる仕草ランキングに、こっちは好きな髪型、それに性格か。色んなランキングが載ってるんだな」

「何故女性雑誌にこんなことが書いてあるんだ。これは普通男が見るものなんじゃないか?」

「確かにそうかもしれませんわね。ただこれを読めばモテるという安易な発想は止めた方がよろしいかと思いますわよ」

「これがどれぐらい使えるものなのか実践して調べてみようではないか。まずはこれだ………」

−−−

「何、何よそれ、そんな変な顔で見ないで下さいませ」

「爽やかな笑顔だろ?そしてここからさらに連続技だ」

−−

「やだ睨まないでよ、それ犯罪者のマネ?」

「笑顔から一転、シリアスな表情だ!だれが犯罪者だよ」

「今のは止めておくことをお勧めしますわ。鳥肌が立ちましたわよ」

「なら次だ。−−汗を拭う仕草by汗フェチさんからの投稿より。
次−−−貧乏ゆすりby貧乏ゆすりフェチさんからの投稿より。

って駄目だろこれ」

ばしんっと机の上に叩きつける。

叩きつけた雑誌をまことが拾う。

「あれっ?このページ………」

「何だよ、何かあるのか?」

「ほら市外レクリエーションの日にイベントがあるみたい」

全員の目がその雑誌に注がれた。




「クイズ大会………か」

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