《MUMEI》
アリーシアの力
大きな気配に向かって、真っ直ぐ、
廊下を歩いていったんだ

ヘルメットは捨てた、
どうせ奴には意味を持たないし、
反応が遅れるだけだからね

全身の神経を、あらゆることに備えられるよう張り詰めさせながら、
大きな気配のある部屋へ

奴も俺に気付いてるはずだ

扉は開け放たれてた

堂々とその、扉から広間に入り、
瞬時に状況を把握した

綾波さんの部隊が居た、6名、
全員全裸で座らされてる

奴が椅子に座って、俺を見てたよ、
隣には全裸の眞由美が居た

どこも隠さず、虚ろな目をして俺を見てたな

ヤマトが床に倒れてる
生きてはいるが、
スーツは機能を失い、重傷だ

アンプルが落ちてた、空だ、

自らの肉体を壊してまで、力を得ようとしたんだな

その時、窓から知ってる気配が現れたんだ!

ターニャと、ソフィアだ!

だけど、

バキィーン!

ターニャのナイフをナイフで受け止めたんだ

そして、ステップバックして、ソフィアのナイフをかわした!

動きが良くなっているな、
アリーシアのスーツか、
道具に頼る愚か者だな…

ターニャとソフィアも、操られてるってか!
強敵過ぎだぜ!

殺れるか、俺に、この二人を……

睨み合いになった、
迂闊に動けねーよ

なかなか美しい体をしてるな、ネオロイドの、女
綺麗な乳房だ、

眞由美の、体を触り出してる、ジオ

さぁ、足を開け、
見せてみろ、ネオロイドの子を産めるその生殖器を

片足を、肘掛にあげ、眞由美が見せてたよ

なんと、まだ、使われてないとはな、
ふっはっはっ、愉快だ、実に愉快だ
お前の子を産むために作られた女を、
お前が見てる前で頂くとするか

ちっ、動けねー、
半歩前に出れば、ターニャの、間合いだ、

ソフィアは、距離を置いてるな

どうする?

考えても、なんの、手段もねーよな、
ジオを倒すのみだ!



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