《MUMEI》

偉い人達が集まってたよ

内閣府の元冴木のポストの後任の、向山が生意気になってたな

能書きを聞いたあと

交渉しに来てるんじゃねーよ、
わかった、日本は入らねーって事だな、
帰って伝えるよ

かんたんに席を立ったんだ

待てよ、せっかく来たんだから、もう少し付き合ってけよ

冴木が、言ったんだよね

珈琲不味いんだもん

そんな理由で日本が捨てられてたまるか!
後で美味い珈琲飲ませてやっからよ

各省庁の役人が呆れてた、
そんな軽い話ではないぞってね

かるく扱われることしてんの自分らだろ?
日本の内部の都合なんて考えてもらえるわけねーだろよ、
中心じゃねーんだぞ、はき違えんなよ!

これ言われたら、黙るしかないよね
コイツらはさ

結局、時間をくれ
そうなってさ、だから期限を聞いたんだ、

認めなかったんだ、
方向が決まるまで1週間、
そして、実現させるまでひと月、
それがリミットだ

そう告げて、退席したんだよね

無理だと言ってたな

それならそれで良い

そう告げた俺の言葉に、誰も何も言わなかったな

冴木だけかな

珈琲飲みに行こうぜって、さ



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