《MUMEI》

翔太、ヤマトと話さねーよな

余計な事を言う奴が居てさ

コイツ、嫉妬深けーからよ

ヤマトが言いやがったんだよね

カチンときた

まだ、プロポーズ受けてないけどさ、
生でしたのは翔太だけよ、
違う穴までしたわよね

眞由美、そんな事、言い出して

まぁ、俺、かなりきたない真似を翔太にしたからな、
あいつと、変わらねーよ、
必死だったからってのあっけど、許されねーな

ヤマトが言ったんだ
そしたら

眞由美から聞いてるよ、
ヤマトでも、そんなになるんだね?

クミが、言ったんだよね!

ガキだったんだよ、
ま、嫌われてもしかたねーしさ、

ヤマトの、言葉に

嫌ってるかどうかはわからないけど、
私が悪いんだって、考えてた時給もあったけど、
関係ないよね、
女は昔の男なんて簡単に忘れるもん

その割には仲良いよな?

藤波が言ったんだ

そうね、昔より好きよ、
今のヤマトは、まぁ、認められるかな

眞由美、そう話しててさ

プロポーズされたの?

クミが、聞いたんだ、眞由美に

うん、内緒だよ

眞由美、そう言って

な、なに?、それ、!

手品か?!

………将太はね、特別なの、
たくさんの人の特別なの、
不思議な力が有るんだ、
…………私にもあるの、だから、普段は見えないリングを、私にくれたんだ

手を見せ、眞由美が、言ってたんだ

少し暗い室内で、眞由美の左手の薬指が光ってた
丸いリングが光ってたんだ

生き延びたい、こうして、幸せを共感してたいよね

眞由美が、振り返り俺を見たんだ

一生私を守れるの?
先に死んだりしないと誓えるなら、プロポーズ受けてあげるわよ

ってさ、

……………………誓うよ

嘘!、

んだょ

………かんたんに上げないよ
もっと、愛して、
もっと必要として!
貴方の気持ちを理解させて、
そしたら、命もあげるわ
………パツキンの、愛人も、認めてあげるわよ…

………わかった、側で見ててよ、
わからすから

!…しょ、翔太、ずるいょ!…ん……

みんなの前で、強引にキスしたんだ、

唇を、逃がそうとしてたけど、追いかけて

下で眞由美の、唇をひらかせると、
応えてくれたんだ

細い腰を抱いて、眞由美の手を握り、指を絡めて

眞由美の温もり、眞由美の髪の匂いがしてた

い、いつまでやってんのよ!

クミの、声でハットして、離れたんだ

でも、眞由美の手を離さなかったんだ

な、なにょ、キスなんかでごまかされないからね!

怒った口調で言ってたけど、
繋がってる指を、そのままにしてくれてたから

ずっと、見ててくれよな

そう言ったんだ



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