《MUMEI》 「寒い……」 城には雪が積もり、空気は凍えきっていた。 「冬だから仕方ないですよ。」 部屋に引き籠っている主に当たり前だ、と諭す影武者くん。 その上、雪国だからというのも理由のひとつである。 「つーか全然寒そうじゃないじゃん…」 「多少の冷えには耐えれるよう修練を積んでおります故…」 「暑いのは?」 「度が過ぎればアレですが……」 「何、君。万能じゃん。」 「皮肉っぽく言われても嬉しくないですよ。」 「こっちは囲炉裏から離れられねぇってのに……」 「………温めてあげましょうか?」 「は?」 ぎゅう…… 主の背に手を伸ばし、抱き締める。 淡い温かさが広がっていく。 「眠くなってきた……」 「このまま寝ていいですよ?」 そして、ゆっくりと眠りに落ちていったのでした。 * * * * * お久しぶりです!如月雛菊ですよ〜 更新停滞しておりました。すいません。 夏休みに入りましたので、書き放題ですw 前へ |次へ |
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